こんにちは。
今回は簿記2級に合格した後に就活に励んだ私が、簿記2級がどの程度就活に活かされたかをお話したいと思います。
今後、簿記2級を取得し転職を考えている方の参考になれば嬉しいです。
結論から言いますと、簿記2級は就職につながります。
ただ、経理での転職を考えている場合は、簿記2級だけでは難しく、実務経験+簿記2級だと尚更有利になり、就活でも最強になれます。
実務経験がない場合も簿記2級があるだけでも持っていないよりははるかに良いです。
わたしの転職活動の経験も踏まえてこれからお話したいと思います。
簿記2級と簿記3級の違いは?
簿記2級は3級とは違い、商業簿記(3級で基礎~応用を勉強)に加えて工業簿記という概念が入ってきます。
その工業簿記の概念があることで、製造業などの就職にも活かせるようになります。
また、商業簿記の範囲も1店舗だけで行われる仕入れ販売だけではなく、大企業などにおける親会社から子会社などグループ会社全体をまとめた決算(連結決算)も加わってくるため、企業規模の大きい会社での就職も可能になります。
新たな概念である工業簿記と、範囲の広がった商業簿記についてこれからお話したいと思います。
工業簿記とは・・・??
工業簿記は商業簿記の商品を仕入れてその商品をそのまま販売する形とは違い、
材料を仕入れて、その材料を加工し販売するという形になります。
例えば、飲食店での料理→提供、アパレルメーカーの衣服制作→販売、家具メーカーの家具の作成→販売などは『材料を仕入れて→加工して→販売する』流れが工業簿記の概念になります。
仕入れた材料の値段+加工や制作に要した費用(人件費その他経費)を考慮して完成した製品の値段を決めて販売することになります。
(商業簿記は仕入れた商品をそのまま販売するので、工業簿記のような加工や制作に要した細かい費用の計算は不要です。そのため、工業簿記は商業簿記よりは計算が複雑になります。)
わたしは、簿記3級から簿記2級の勉強に入った時に、工業簿記の概念が今までの考え方とは違い過ぎてとても戸惑いました。(;^ω^)
始めはとても難しく感じたのですが、何度も話を聞いたり問題を解いていくと、だんだんと工業簿記の概念にも慣れてきて、2級の商業簿記よりは工業簿記の方が楽しくなってくる瞬間もありました。
簿記2級の工業簿記の勉強をする方は始めにこの方の動画を見てると、大まかな概念が理解できるのでおススメです☺♪
2級の商業簿記の範囲は??
簿記3級と大きく異なるのはグループ会社の概念が加わるところだと思います。
連結決算と言われる概念で、親会社と子会社の費用や利益を合算して、最終的な総利益を算出するものです。その仕訳が複雑で連結して何年目か、親会社と子会社間での取引や債券はあるかどうか、などに応じて仕訳も様々です。
わたしは今でもこの連結決算は苦手です(;^ω^)
また、連結決算以外には、外貨建ての取引やサービス業の取引などの概念も加わります。
そのため、外国との取引がある会社の就職にもつながります。
簿記2級で就職の幅はどの程度広がるか?
先ほどお話したように、簿記2級を持っていると、
・製造業
・規模の大きい会社(海外取引がある、子会社やグループ会社がある)
などといった企業への就職につながります。
上の2つは簿記2級を理解していないと取引の内容も理解できないためです。
簿記2級を持っているだけで就職ではだいぶ有利になり、簿記2級に対する資格手当などもある会社もあるため、取っておくと良い事づくめだと思います。
しかし、簿記2級だけで希望の条件の会社に入れるわけではありませんでした。
簿記2級以外に必要なこと
わたしが経理職正社員での就活をしていく上で、資格以外に必要だと感じたことは
・学歴(大卒以上だと選択の幅が広がる)
・35歳以下(キャリアの事も考えると、35歳以下の年齢制限をしている会社がほとんど。30歳以下だとより広がる)
・実務経験(経理の実務経験3年以上あるとより広がる。事務経験だけでも無いよりはマシ。)
わたしは未経験での経理事務の就職を目指していましたが、経理職は経験が大事な職種のため、簿記2級を持っていても就職につなげることが難しく、とても苦戦しました。
また、大きな企業だったり、条件の良い会社だと学歴や年齢も大きく関わってきました。
その為、当たり前かもしれませんが、転職するタイミングや経歴はとても大事だと感じました。
わたしは学歴や年齢、実務経験のどれにも当てはまっておらず、転職エージェント経由で応募すると、エージェントから断られることがほとんどでした。
そのため、上に当てはまっている人はエージェントに頼み応募する方がより良い転職先に出会えると思いますが、当てはまらない場合は他の方法が良いと思いました。
実務経験ない人は・・?
実務経験がないと経理での正社員就職はなかなか難しく感じました。
(人によっては実務経験がなくても簿記2級が武器となり、就職できる人もいるので一概には言えません。)
その中でも大事なことは、
『企業に直接応募できる形で応募すること』
『未経験OKの派遣社員や契約社員から始める』
でした。
わたしのように実務経験がない場合は、エージェントを経由せずに直接企業に応募できる形の方が良いと思います。
ハローワークや転職サイトを利用し、志望動機を直接企業へ伝えることができる方が、次の面接の段階へも進みやすいと感じました。
わたしの場合はハローワークで応募する方が、面接までいける回数が多かったように感じます。
もちろんそれでも経験不足やその他の理由から書類選考で落とされることも多かったのですが、、、確率面でいえば直接応募の方が良いと思います。
また、わたしは最終的には簿記2級があれば未経験でもOKの派遣社員で就職することになりました。
第一希望は正社員での就職だったので、その希望は叶いませんでしたが、まずは派遣社員で実務経験を積み、次は正社員で就職しようと考えています。
※また、今回の就活での反省点としては、面接の準備不足があった事でした。
転職に至った経緯をしっかりまとめて、ストーリー作りをすることが大事なんだと感じました。
今回の反省点を次の正社員での就職に活かすことを目標に、現在は派遣社員として経験を積んでいきたいと思います。☺
さいごに・・・
簿記2級は就職だけではなく、生活にも活かすことができます。
家計管理での支出での固定費や変動費の把握や、投資の面での企業の財政状態の把握など、様々な面でお金や数字に強くなれると思います。
なので、取っておいて損はなく、むしろ得することの方が多いと思います。
通学での講義を受けて勉強するのがおススメですが、YouTubeでのおススメの方もいますので、またこちらの記事も読んでもらえると嬉しいです。
日商簿記3級、2級に合格するまで~【公共職業訓練での勉強にて】
さいごまで読んでいただきありがとうございました。
わたしはまだまだ数字には弱く、簿記2級が完全に理解できているわけではないので、実務経験を積みながら、分からない事を調べつつつもっと詳しくなりたいと思います♪(‘ω’)ノ
コメント